シャワーヘッドが固くて取り外せないときの対処法!タイプの見分け方も解説!
固くて取り外せないシャワーヘッドの対処法をわかりやすくまとめました。
シャワーヘッドを交換しようとすると、予想以上に固くて外せないことがありますよね。そんなときは、まずそのシャワーヘッドが取り外せるタイプか確認し、冷静に対処しましょう。
素手で取り外せなければゴム手袋を使い、それでもだめなら工具(プライヤー)やクエン酸を試してみましょう。
本文では、これらの対処法の詳細やシャワーヘッドの交換時期の目安、固くて取り外せなくなる原因もお伝えします。
固いシャワーヘッドの確認ポイント
シャワーヘッドの清掃や交換をするとき、まずタイプを理解することが大切です。シャワーヘッドが固くて外れない場合は、次の点を確認してみてください。
シャワーヘッドのタイプ
シャワーヘッドには「ホース分離型」と「ホース一体型」の2種類があります。ホース分離型はシャワーヘッドとホースが別々で、取り外しやすく掃除や交換が可能です。つなぎ目が見える場合はこのタイプでしょう。
一方、ホース一体型はシャワーヘッドとホースが一体化しているため、取り外せません。つなぎ目が見えない場合、一体型の可能性が高いです。
メーカー別の特徴
TOTO: ほとんどが分離型ですが、一部一体型もあります。具体的なモデル情報や外し方は、TOTOのウェブサイトで確認できます。
KVK(MYM): 多くが分離型でシャワーヘッドの取り外しが可能です。ただし、場合によってはアダプターが必要なこともあるので、詳細はKVKのウェブサイトで確認してください。
LIXIL(INAX): 分離型と一体型の両方があり、分離型はスイッチが正面に、一体型は左右側面にスイッチがあります。判断が難しい場合は、取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせてください。
シャワーヘッドの外し方
まずはゴム手袋を使い、取り外しに挑戦しましょう。
手順1:準備
まず、シャワーヘッドとホースの水分をしっかりと拭き取ってください。滑りにくくなり、作業がスムーズに進められます。
手順2:正しい方向に回す
シャワーヘッドは通常、反時計回りに回して取り外します。誤って時計回りに回してしまうと締め付けが強くなるので、反時計回りに回しているか確認してください。
手順3:ゴム手袋の使用
素手では滑りやすい場合があるので、ゴム手袋を使うと効果的です。滑り止め効果があり、グリップ力が増します。ゴム手袋がない場合は、輪ゴムやビニールテープを巻いても代用できます。
手順4:熱を加える
それでもシャワーヘッドが固くて外れない場合は、お湯をかけたりドライヤーで温めたりして金属部分を膨張させると、取り外しやすくなります。
シャワーヘッドをプライヤーで外す方法
通常の方法で外せない場合は「プライヤー」を使うと効果的です。ただし、プライヤーを直接使うとアダプター部分に傷がつくことがあるので、以下の手順に従ってください。
保護材の準備:タオルやゴム手袋を使い、アダプター部分を保護します。金属部分が直接触れないようにします。
プライヤーで挟む:保護したアダプター部分をプライヤーでしっかりと挟みます。
反時計回りに回す:プライヤーを使ってアダプターをゆっくり反時計回りに回してください。徐々に回すことがポイントです。
クエン酸を使った取り外し
水垢が付着したシャワーヘッドの取り外しには「クエン酸」が効果的です。以下の手順で行ってみてください。
溶液の準備:バケツに水を入れ、クエン酸を加えます。水1リットルに対してクエン酸大さじ1杯が目安ですが、水垢がひどい場合は量を増やしましょう。
シャワーヘッドの浸け置き:シャワーヘッドをクエン酸水に浸けます。2時間程度浸けておくと効果的ですが、ひどい場合はもう少し長く浸けると良いでしょう。
シャワーヘッドを外す:シャワーヘッドを取り出し、布でしっかりと水分を拭き取ります。ゴム手袋をはめて反時計回りに回すと、柔らかくなった水垢のおかげで簡単に外れるはずです。
クエン酸を洗い流す:クエン酸が残らないよう、流水でしっかり洗い流しましょう。
シャワーホースの交換
シャワーヘッドが「分離型」でも接続部分が固くて外れない場合は、ホースごと交換が必要になることがあります。手順は以下の通りです。
止水栓を閉める:必ず止水栓を閉めてください。シャワーヘッドを外した際に水があふれるのを防げます。
工具を準備する:モンキーレンチやプライヤーで接続部のナットを緩めます。固い場合はゴム手袋やタオルでグリップ力を高めると外しやすくなります。
ホースを外す:ナットを緩めたら、シャワーヘッドとホースを外します。ナットが完全に緩んでいることを確認し、無理に引っ張らないよう注意してください。
新しいホースの取り付け:新しいホースを取り付け、ナットを手で締めてから工具でしっかりと固定します。締めすぎに注意し、漏れがないか確認してください。
水の漏れを確認:止水栓を開いて水漏れがないか確認します。漏れがあれば、ナットの締め付けが不十分か不適切な取り付けが原因なので、再調整しましょう。
プロに相談してみる
自分でシャワーヘッドを交換するのは便利で経済的ですが、固着したものを無理に外そうとすると、ヘッドや配管を破損する可能性があります。どうしても外れない場合は、水道修理業者に依頼するのが良いでしょう。業者によっては高額な料金を請求されることもあるので、いくつかの業者から見積もりを取っておきましょう。
簡単な作業であれば電話で相談に乗ってくれることも多いので、事前に料金を確認してから依頼するのが安心です。
シャワーヘッドが外れにくくなる原因と交換のタイミング
最後に、シャワーヘッドが外れにくくなる原因と交換時期について説明します。
シャワーヘッドが外れにくくなる原因
汚れや水垢の蓄積
長期間の使用で、シャワーヘッドや接続部分に水垢や汚れが蓄積し、それが固まるとシャワーヘッドが動かなくなります。
ゴム部品の固着
パッキンやOリングなどのゴム部品が古くなって固着すると、シャワーヘッドが硬くなり、取り外しが難しくなります。
過度な締め付け
シャワーヘッドを取り付ける際に強く締めすぎると、後で外しにくくなることがあります。
これらの問題を防ぐには、定期的な清掃と適切な取り扱いが必要です。特に水垢は、クエン酸などで定期的に取り除くと良いでしょう。
シャワーヘッドの交換時期
シャワーヘッドの寿命は一般的に8~10年とされていますが、5年ごとに交換するのが推奨される場合もあります。長期間使っていると、劣化が進んで水流の不具合や衛生面で問題が発生しやすくなるためです。
次のような症状が出たら、早めに交換してください。
水漏れがある
水流の勢いが弱い
水垢が目立つ
水圧を調整できる機能や節水効果のあるシャワーヘッドに交換する場合は、いつでも交換できます。ただし、賃貸住宅に住んでいる場合は、管理会社に相談し、同意を得てから交換するのが良いでしょう。
引っ越しの際に元のシャワーヘッドが必要になる場合があるため、取り外したシャワーヘッドは保管しておくと良いでしょう。
自分で外せない場合はプロに相談するのも良い選択肢です。ただし、複数の業者に見積もりを依頼して、料金や意見を検討してから依頼するのを忘れないようにしてください。
まとめ
シャワーヘッドが固くて外れないときの対処法をまとめました。
まず、そのシャワーヘッドが取り外せるタイプか確認し、ゴム手袋やクエン酸を使った方法を試してください。プライヤーなどの工具は最終手段として、傷がつかないよう保護材を使って取り扱いましょう。