メルカリでハンドメイドは本当に禁止?——2025年以降に“安全に売るため”の運用設計・表現ルール・移行ロードマップ完全版 - 今日の話題

メルカリでハンドメイドは本当に禁止?——2025年以降に“安全に売るため”の運用設計・表現ルール・移行ロードマップ完全版

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結論を先に:禁止かどうかより「どう運用すれば安全か」を決める

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「ハンドメイド=全面禁止」という短絡的な噂が広がりやすいのは、規約の“目的”と“運用”が見えにくいから。大切なのは、オリジナル性を守る/権利侵害をしない/出品形式(完成品・受注)を規約と照合するという運用ルールを自分のショップに実装することです。本記事では、安全に売るための実務設計にフォーカスして解説します。

なぜ「ハンドメイド禁止」説が広がるの?——誤解の発生メカニズム

よくある誤解の連鎖

  1. 著作権・商標の厳格化(キャラ・ブランド関連の削除)が話題に
  2. 受注制作の出品方法に注意点が増える → 「受注=ダメ」の誤読
  3. 「事業者」の線引きが見えづらい → 「たくさん売る=個人もNG」と拡大解釈

結果、「オリジナルの完成品までNG」のように伝わってしまうケースが生じます。

まずは安全運用の土台づくり:3つの基本原則

① オリジナル性を担保
他作品・既存ブランド・キャラクターを想起させるデザイン・表現は避ける。制作過程で参考にした図案がある場合は、そのまま模倣しない(アレンジは「独自性」を説明欄にも記載)。
② 表現ルールを徹底
商品名・説明にブランド名/キャラクター名を出さない。「◯◯風」など連想させる表現も避ける。素材名の表記は事実ベースに限定。
③ 出品形式の最適化
完成品中心を基本に。受注制作は「試作品の明確提示」「仕様・納期・キャンセル条件の明文化」を行い、購入者の期待値を見える化

【テンプレ付き】商品名・説明文のNG/OK表現集

目的 NG表現 OK表現(コピペ可)
ブランド連想を避ける 「◯◯風」「◯◯系」「◯◯タイプ」 「花柄の手刺繍ポーチ/コットン100%/当店オリジナル柄」
素材の正確表示 「高級ブランド生地」「デパコスのような…」 「表地:国産コットン、裏地:リネン混、金具:真鍮色」
受注制作の安心感 写真なしの受注ページ/仕様不明確 「写真は試作品です(色:○○、サイズ:○○cm)。ご希望に合わせて金具色・裏地を選べます。納期:ご入金後◯〜◯日」

説明文テンプレ(完成品・即納)

【作品名】手刺繍の花ポーチ(小)
【サイズ】約◯◯×◯◯×マチ◯cm(個体差あり)
【素材】表地:コットン/裏地:リネン混/金具:真鍮色
【特徴】当店オリジナルの手刺繍。ファスナー開閉、内ポケット1。
【注意】ハンドメイドのため縫い目やサイズに個体差があります。
【発送】匿名配送・翌営業日までに発送。
【返品】初期不良のみ到着後3日以内にご連絡ください。

説明文テンプレ(受注制作・試作品あり)

【こちらは受注制作ページ/写真は試作品です】
仕上がりは写真と同等の品質でお作りします。色・裏地・金具は下記からお選びください。
・本体色:A/B/C ・裏地:1/2/3 ・金具:ゴールド/シルバー
【納期】ご入金確認後◯〜◯日
【仕様変更】軽微な変更は無料/大幅変更は追加料金◯◯円〜
【キャンセル】制作開始後は原則不可(初期不良を除く)
【ご注意】オリジナルデザインのため類似・ブランド名の記載はしていません。

「完成品中心」へ寄せる理由と、受注を続けたい人の選択肢

  • 完成品中心の利点:購入者の期待値ミスマッチが起きにくい/説明が簡潔/審査・確認の手戻りが少ない
  • 受注制作を続ける場合:必ず試作品写真を提示し、選択肢(色・金具)を表形式で明記。納期・キャンセル・修正範囲は太字で。
  • ハイブリッド運用:「定番は在庫化(完成品)」「季節限定や名入れは受注」で分けると安全・効率の両立に。

【チェックリスト】出品前のセルフ監査10項目

  1. オリジナル性が説明できる(類似ブランド名・キャラ名を使っていない)
  2. 商品名・説明に「◯◯風」「◯◯系」など連想語がない
  3. 素材・サイズ・個体差・注意点を明記した
  4. 完成品 or 試作品の写真を掲載(受注は必須)
  5. 納期・修正回数・料金・キャンセル条件を明文化
  6. 写真にロゴ・版権イラスト等が映り込んでいない
  7. 危険物・衛生・化粧品等の許認可が必要な素材を扱っていない
  8. 価格は原価・手数料・送料を含めても持続可能
  9. 購入者の問い合わせに24時間以内に返信できる導線がある
  10. トラブル時の返金・交換フローを自分で把握している

ケーススタディ:タイプ別・安全運用の組み立て

A. 月1〜数点・趣味出品(初心者)

  • 完成品だけを出品。説明は簡潔+注意点を定型化
  • 同一作品の連続出品は控え、色違いはバリエーション扱いに

B. 常時ラインナップあり(副業〜半専業)

  • 定番は在庫化、季節モノは受注でハイブリッド
  • 問い合わせテンプレ・修正ポリシーを整備

C. 受注中心・カスタム多め(中上級)

  • 試作品の写真を複数角度で用意、選択肢は表で
  • 納期・キャンセル条項を太字で、承諾前提の案内を固定文に

トラブルを減らす「写真・見せ方」設計

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  • 引き→寄り→ディテール→使用シーンの4点セット
  • サイズ比較(手・定規・A6ノート等)を1枚入れる
  • 色確認のため、自然光と室内照明の2パターンを用意
  • 受注は「試作品の色名」を写真内テキストで明示

メッセージ対応テンプレ(コピペ可)

納期のお問い合わせ
「お問い合わせありがとうございます。こちらは受注制作のため、ご入金確認後◯〜◯日での発送です。お急ぎの場合は可能な範囲で調整いたしますので、ご希望日をお知らせください。」
仕様変更のご相談
「色はA/B/C、金具はゴールド/シルバーからお選びいただけます。軽微な変更は追加料金なし、大幅な変更は+◯◯円〜で承ります。」
キャンセルについて
「制作開始前のキャンセルは可能です。制作開始後は原則キャンセル不可となります(初期不良を除く)。開始予定は◯月◯日です。」

売上が伸びてきたら——チャネル設計と価格再計算

  • チャネル分担:フリマ(回転・発見)/Shops(在庫・バリエ管理)/minne・Creema(作家性訴求)
  • 価格設計:原価+梱包資材+送料+手数料+制作時間(時給換算)+利益
  • 口コミ導線:お礼カードに「お手入れ方法」と「レビュー依頼」を小さく同封

30日で整える:移行&強化ロードマップ

  1. Day 1–7:作品棚卸し/完成品化できる定番を決める/説明テンプレを整備
  2. Day 8–14:写真を4点セットで撮り直し/受注テンプレ修正/NG表現の全削除
  3. Day 15–21:在庫の回転導線(まとめ買い・再入荷通知)を準備/価格を再計算
  4. Day 22–30:Shopsや他プラットフォームに複製出品/レビュー獲得施策を稼働

ミスを防ぐ「出品前・更新前」ワークフロー

① 粗原稿(商品名・素材・サイズ・注意点・発送)→ ② NG語チェック(ブランド連想語・キャラ語)→ ③ 画像4点確認(引き・寄り・ディテール・使用)→ ④ 受注なら試作品明示⑤ 納期・キャンセル太字⑥ 最終プレビュー

Q&A:みんなが不安なポイントに実務で答える

Q. 完成品なら絶対に安全?
A. 完成品でも、他者権利の侵害(デザイン連想・商標連想)や危険物規制に触れればNG。オリジナル性と表現ルールが鍵です。
Q. 受注メインだけど、やめるべき?
A. やめる必要はありません。試作品の提示仕様・納期・キャンセルの明示で運用しましょう。定番は在庫化し、受注はカスタム枠へ。
Q. どれくらい売ると“事業者”っぽい?
A. 明確な線引きは公表されにくいもの。継続性・売上規模・利益目的の明確さが材料になりやすいです。売上が伸びたら、価格・税務・チャネルを見直しましょう。

最後に:最新ルールの一次情報を定期確認しつつ「続けられる仕組み」を

ハンドメイドは禁止・解禁の二択ではなく、表現・出品形式・運用の設計次第で安全に育てていけます。SNSの断片情報に振り回されず、一次情報(公式ガイド・規約)を定期確認しながら、今回のテンプレやチェックリストを「自分の標準」に落とし込んでください。

そして、完成品中心+受注は見本と条件の明文化、在庫やレビューの積み上げ、価格の再設計、チャネルの複線化。これらを一歩ずつ整えることで、あなたのブランドはぶれずに前進できます。


付録:記事内で使った色(お好みで変更OK)

  • 水色系:#f4faff / 枠 #b3e5fc
  • 黄系:#fff7e6 / 枠 #ffcf99
  • 緑系:#f1f8e9 / 枠 #a5d6a7

※本記事は「運用・表現設計」の観点での一般的な解説です。実際の出品・運用では、最新の公式ガイドや規約を必ずご確認ください。法令やプラットフォームのルールは更新される場合があります。

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